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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』予想|ベック(ミステリオ)は敵なのか

6月28日に日本最速公開されるスパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』についてちょっと予想してみました。

 

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©Spider-man:Far From Home/ Columbia Pictures/Marvel Studios/Pascal Pictures

 

作品概要

マーベル・シネマティック・ユニバース第23作にして、MCUにおけるスパイダーマンシリーズの第2作。

前作に引き続き、実写映像化の権利を保有するソニー・ピクチャーズの配給で、コロンビア・ピクチャーズとマーベル・スタジオの共同製作となります。

監督も前作と同じジョン・ワッツ

主役のスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じるのはもちろんトム・ホランド

あらすじは、夏休みでヨーロッパ旅行に訪れているピーターが、シールドのニック・フューリー長官の指令のもと、各地で暴れるエレメンタルズと呼ばれるモンスターたちと戦うことになるというものです。

 

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敵か味方か!? まあ敵だろ! ミステリオ

本作一番の謎は、フューリーがピーターに紹介するクエンティン・ベックという人物の正体。

別世界からやってきたヒーローで、エレメンタルズの専門家とのことですが、とにかくうさんくさいです

彼は原作では超メジャーなヴィランの一人で、「ミステリオ」と呼ばれています。

特殊能力は持ちませんが、本物の魔法が飛び交うこの世界で、特殊効果による幻術を武器にして犯罪を行うという個性的な悪役です。

 

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©AMAZING SPIDER-MAN/Marvel Comics

 

よって、どうやら味方として登場するらしいこの映画でも、結局は敵なのではないかとささやかれています

 

はい、僕もそう思います。

 

ていうか製作側も隠す気ないと思います。

なんのドラマ性も魅力もないモンスターたちがメインヴィランとか普通に考えてありえないですもん。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の時も、予告の段階ではメインヴィランが明かされず、「まあ実はエゴがヴィランなんだろ」と思っていたら本当にそうでした。

今回もそのパターンだと思います。

また、原作のミステリオは承認欲求が行動原理にあるキャラクターで、もともとはスパイダーマンに代わってヒーローとなることに憧れ、自作自演で事件を起こしていた人物です。

きっと本作でもその設定が踏襲され、全てはミステリオの自作自演だったというオチになるのではないでしょうか。

そして、トニー・スタークの死によって、「ヒーローとは何か」「ヒーローとしての生き方と自分の人生にどう折り合いをつけるか」という問いに深く葛藤するピーターは、その答えの「悪い例」であるベックに激高しつつも、共感も覚え、最後にはその心に寄り添うのではないでしょうか

ちなみに、ミステリオはヴェノムと同じく、ちょっと前までソニー・ピクチャーズの単体作品として映画化される予定がありました。

それをキャンセルさせてまでミステリオを引っ張ってきたことや、『ナイトクローラー』で静かな狂気が評価されたジェイク・ジレンホールが演じることも、彼が興味深い描かれ方をされるだろうということを予感させます。

 

(答え合わせ↓)

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