次期MCUは宇宙編…とも限らない?ラスボスはあいつ?考察・予想
『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を以て、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)のフェーズ3が終了し、フェーズ1から続いた「インフィニティ・ストーン編」及び「トニー・スタークとスティーブ・ロジャース編」が完結しました。
フェイズ4以降のMCUは宇宙が主な舞台になると各所で言われていますが、個人的には、地球上での展開も同じくらい重要で興味深いものになると考えています。
もちろん、これまでと同じく、ヒーローたちのオリジンやドラマが地球でも描かれるであろうことは当たり前なのですが、それを別にしても、「地球編ならではの良さ」が掘り下げられていくと思うのです。
※予想は投稿時点での見解です。一つの説としてお楽しみください。
©Marvel Studios
クライムファイター台頭の気配
ヒーローは、「世界を守る者」と「街を守る者」に分けることができます。
主に異星人の侵略や世界規模の事件に対処するのが前者、主に犯罪の横行や自治体規模の事件に対処するのが後者です(「主に」であって例外はあります)。
これまでのMCUの映画では、ほとんど、というかほぼ完全に前者のヒーローたちが取り上げられてきました。
そして、後者のヒーロー、いわゆるクライムファイターは、『デアデビル』を始めとするドラマシリーズで活躍してきました。
しかし、一人のヒーローの登場が状況を変化させつつあります。
スパイダーマンです。
今回のスパイダーマンは、世界規模・宇宙規模の事件に何度も巻き込まれていますが、それでも本質は「ニューヨークの親しき隣人」であり、過去の映画シリーズ同様、クライムファイターともいえるポジションにいます。
実際、『スパイダーマン:ホーム・カミング』では極めて地域に密着した物語が描かれました。
これを皮切りに、「公的機関との関わりが浅い」「正体を隠そうとする」などといった、「いかにもヒーローらしいが、アベンジャーズにはなかった要素」を備えたクライムファイターたちが、映画にも多く登場するようになるかもしれません。
今後映画化される可能性が高いと思われるムーンナイトがクライムファイターであることも、そのことを予感させます。
マキャヴェリスト台頭の気配
MCUには頭脳を駆使したヴィランが数多く登場しましたが、その中で、頭脳こそを最大の武器として用いるヴィランもいました。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場したヘルムート・ジモ、そして『ファー・フロム・ホーム』に登場したクエンティン・ベック(ミステリオ)です。
超能力も魔法も突出した格闘技術も持たない彼らは、それでも計略を張り巡らせ、ヒーローたちを窮地に追い込みました。
それどころか、ジモがアベンジャーズを引き裂くことに成功し、ベックがスパイダーマンを世間の敵にすることに成功したことを考えると、ある意味、二人ともヒーローに完全勝利しています。
頭脳というものはそれくらい恐ろしい武器なのです。
そして、そんな彼らが繰り広げる頭脳戦は、あくまで地球上を舞台とすることで、ポリティカルな価値とクリミナルな面白さを発揮していました。
これらのことを考慮すると、ひょっとしたらサノス亡き後のラスボスは宇宙人ではなく、策謀家の地球人かもしれません。
もしそうなら、
次のラスボスはノーマン・オズボーン(グリーン・ゴブリン)とドクター・ドゥームのどちらかではないでしょうか。
ノーマン・オズボーンはスパイダーマンの宿敵ですが、原作では政治的策略にも長け、ヒーロー全体を弾圧したこともある大物で、このようなポジションにピッタリです。
Final rumour of the night is Norman Osborn will enter the #MCU in Phase 4 and play a big part as the #GreenGoblin. Wouldn’t mind Oscoro taking over Avengers Tower either. pic.twitter.com/c87jnaGmOS
— Mask & Hammer MCU (@MaskandHammer) 2019年5月7日
ドクター・ドゥームも、架空の国・ラトヴェリアの君主という極めて政治的なキャラクターであり、何よりとてつもなく人気のあるキャラクターです。
かつ、ディズニーのFOX買収によって、今ではMCUへの登場が可能となりました。
MARVEL'S already laid the groundwork to introduce DR. DOOM to the #MCU:https://t.co/UY2LOfGelQ pic.twitter.com/5JI5RZUdKo
— ComicBook NOW! (@ComicBookNOW) 2019年7月1日
この先、作品のスケールはギャラクタスやドルマムゥやセレスティアルズのような規格外の宇宙災害的ヴィランが担当するとしても、それを利用したり誘発したりする黒幕はこの二人のどちらかが務める、というような展開を僕はなんとなく妄想しています。
また、『エイジ・オブ・ウルトロン』ではソーが「誰かがゲームをしている」と発言しましたが、実際はサノスはあくまで広義の黒幕であり、多くの事件の糸を引いているということはありませんでした。
MCUのフォーマットとノウハウが成熟した今、今度こそ、全てのピースが最後に繋がるような計略を仕掛けるまさに黒幕的悪役が登場することは十分ありえると思います。