『グラビティフォールズ』第2話感想|家族の時間を巡る話
第2話『幻のモンスターを探せ!』
©Gravity Falls/Alex Hirsch/Disney Television Animation
あらすじ
家族の絆を深める日として、ディッパーとメイベルを釣りに連れ出したスタン。
ところが、スタンの普段の行いもあって2人はまったく乗り気にならず、スースと一緒に湖に出没するという巨大モンスターを探しにいってしまう。
感想
第2回の不思議は「UMA」。
思いっきりネッシーでございます。
モンスターを撮影して有名になろうとするディッパーとメイベルの妄想が楽しい。
人間大のハムスターボールに入って「もううらやましくないもんね!」とハムスターにマウントとったり、何十年代モチーフかよくわかりませんが、画風の違うハンサムたちにモテモテになるメイベルの妄想が特に面白かったです。
ディッパーの「モンスターと出会った時に限ってカメラが壊れている」というメタなあるあるへの対策も面白い。
めちゃくちゃたくさん持ってきたカメラをメイベルとスースにボンボン投げられる流れにはお腹抱えました。
メイベルが天然のボケではなく、ディッパーを従わせるためにカメラを投げる一コマがあったのも個人的によかったです。
腹黒いメイベルは貴重。
ビーバーたちのくだりも痛快……ギャグや小ネタは全部面白いんで挙げるとキリがないですね。
しかし、この回は初見の時からスタンがかわいそうだと思っていましたが、彼が「家族」というものをどれだけ大切にしているのか知った後に見ると、さらに辛いものがあります。
普段のめちゃくちゃな行いから考えると自業自得だし、スタンパートももちろんギャグ満載なんですが、それでもね。
話のオチは、実はモンスターは、家族に構ってもらいたい変人のマクガケット爺さんが作成・操縦したロボットだったというものなんですが、マクガケットの「ワシら年寄りは家族との絆を少しでも深めたくて必死」という言葉がかなり胸にきました。
ただ、構ってもらいたいにしても暴れ方に限度がある。
殺す気かコイツ。
まあ全員狂ってるこのアニメの中で、作中でも「変人」と呼称されるマクガケットの登場にインパクトを残すには、これくらいやらないといけないのかもしれません。
今後の重要キャラだしね。
ラストではパインズ家がみんな仲直りして本当によかったです。
ちなみに、湖には実は本物のモンスターもいたというベッタベタな大オチもありましたが、他の超常現象が起こりまくってるグラビディフォールズ的にはささいなことかもしれません。
実際その後も触れられませんしね。
評価:☆☆☆(5点満点)
(次回はこちら↓)