『グラビティフォールズ』第5話感想|若者たちへの鉄槌
第5話『恐怖のコンビニ』
©Gravity Falls/Alex Hirsch/Disney Television Animation
あらすじ
大叔父さんのミステリーハウスで働くクールな年上の女性・ウェンディに惚れてしまったディッパー。
ディッパーは自分は13歳だと嘘をつき、メイベルを連れてウェンディのやんちゃな仲間たちに加えてもらう。
古びたコンビニに侵入し、そこで好き放題に遊ぶ一行だが、ディッパーは背筋が凍るような不気味な現象を目撃する。
ディッパーの忠告を無視してふざけ続ける一行は、一人また一人と怪現象の餌食になっていく。
感想
第5回の不思議は「幽霊」。
怪現象の正体はコンビニを営んでいた老夫婦の幽霊でした。
その昔、店を荒らす若者たちを締め出した2人は、ラップミュージックで反撃されたショックで命を落とし、若者を恨み続けていたのでした。
オチは、ディッパーが自分は本当は12歳であることを明かし、まだ「若者」という年齢ではないことを伝えた後、かわゆい子羊ダンスで幽霊の怒りを鎮めるというもの。
唯一それを見ていたウェンディは、ディッパーが馬鹿にされないために、彼が幽霊をやっつけたと嘘をつくのでした。
今回は特に脚本が上手いです。
若者(ティーン)に子供だと馬鹿にされたくないと背伸びするディッパーが、結局、子供の特権でみんなを救うという気持ちよさ。
そして、好きな人の前で恥をかいてまで仲間たちを助けたディッパーの方が、他の連中より全然大人っていう。
結果的にウェンディと2人だけの秘密ができたのも素敵でした。
初登場したウェンディの悪友たちですが、この時点では好きになれないなあ。
ホルモン全開でパワーが有り余ってるのはわかるけど、好き放題暴れ回りながらの「俺たち、無敵!」感にちょっとヒキます。
ウェンディは性格がすごくいいからチャラに感じるけど。
特にロビーは、カッコつかないことが続いたからってディッパーに八つ当たりなんかして……子供って馬鹿にするけどあんたが子供だよ。
あと、トンプソンいじりは本人が楽しんでるとはいえやっぱりイジメみたいに感じちゃう。
しかし、不良たちの中でも自分のペースを毛ほども崩さないメイベルはすごい。
アメリカで禁止されたお菓子を暴食してトリップしていましたが、あれはディズニー的に大丈夫なのか(笑)
行きに書いた励ましの落書きを、気分が悪くなった帰りに自分で見て「ムカつくんだけど」って言い放つのも面白かったです。
あと、最終回で意味を持つウェンディとアイスがすでに紐づけられていたこと、見逃しませんでしたよ!
評価:☆☆☆☆(5点満点)
次回はこちら↓