『グラビティフォールズ』第7話感想|タイロンの最期に涙
第7話『ディッパーがいっぱい』
©Gravity Falls/Alex Hirsch/Disney Television Animation
あらすじ
ミステリーハウスでパーティが開かれることになった。
ウェンディと二人きりになりたいディッパーは、不思議なコピー機でもう一人の自分を作り出し、受付の仕事を代わらせる。
しかし、次々とアクシデントが起こって人手を増やさざるを得なくなり、やむを得ず大量に自分を複製してしまう。
一方メイベルは、いじわるなお金持ちの娘・パシフィカと歌の勝負にのぞむ。
感想
『グラビティフォールズ』の妙は、ありがちな設定やフォーマットも一癖ある味付けで面白くしてしまうところにあると思います。
今回も、ディッパー本人とコピーたちの双方が「コピーはだいたい反乱を起こす」というあるあるを薄々意識しており、その上で会話が繰り広げられるのが面白かったです。
反乱が現実となってからも、どこかかわいらしいやりとりが繰り返されていて微笑ましかったです。
あと、紙詰まりで生まれた失敗コピーという強烈な存在には笑うと同時になんともいえない気持ちになりました。
ギリギリすぎるだろこんなネタ……。
さて、ディッパーたちはウェンディと一緒に過ごす権利を賭けて争いますが、最後にはロビーがウェンディといい雰囲気になってしまいます。
その後の、ディッパーとコピーの代表であるタイロンの仲直りと恋バナ、そして消えていくタイロンのディッパーへの必死のアドバイスにせつなくなりました。
そういえばディッパーって同世代に同性の友達が一人もいないんですよね(カリフォルニアにはいるのかもしれないけど)。
そういう意味でも男同士の友情がかなり貴重なワンショットでした。
一方のメイベルは、男勝りで本作最強の一角であるグレンダ、韓国系でちょっと危ないところがあるキャンディと友達になっていました。
そしていけ好かないお嬢様のパシフィカも初登場。
パシフィカに馬鹿にされたメイベルは彼女と歌で勝負することになり、見事に観客たちの心を掴みますが、パシフィカのひとにらみで脅された人々は彼女により多くの拍手を送り、メイベルは敗北します。
しかし、グレンダとキャンディとお泊り会をすることになり、夜は楽しく続くのでした。
メイベルが歌っていたポップソングがかなり好みなのでフルバージョンを探したんですが、どうやらオリジナル曲で、本編に登場した部分しか存在しないみたいですね。
残念。
今回一番笑ったのは、ディッパーが作戦を練っている時に言った「スースがDJに飽きたらどうする!」からのスースの「飽きなーいwwwwwwww」でした。
別にスースに聞こえていたわけじゃないのにこの反応。
世界を調整する「なんらかの力」がこういうシュールな現象を起こす海外アニメのノリが大好きです。
評価:☆☆☆☆(5点満点)