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『グラビティフォールズ』第1話感想|やっぱり不思議な魅力がある

夏だ!  森だ! お化けだ! グラビティフォールズだ!

というわけで、傑作アニメ『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』の見直し感想を始めようと思います。

 

第1話『不思議な町グラビティフォールズ』

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©Gravity Falls/Alex Hirsch/Disney Television Animation

 

あらすじ

12歳の男の子ディッパー・パインズと、その双子の姉のメイベル・パインズは、夏休みの間、大叔父のスタン・パインズが住むオレゴン州グラビティフォールズで過ごすことになった。

グラビティフォールズのミステリアスな空気を怪しむディッパーは、ある日、この街で起こる不思議な現象の数々について記された一冊の本を発見する。

一方、ひと夏の恋を追い求めるメイベルはノーマンと名乗る不気味な男と付き合うが、ディッパーは彼をゾンビだと疑うのだった。

 

感想

久しぶりに見てもやっぱりいい。

面白さ自体もいいんだけど、このなんともいえないノスタジーがたまらないです。

こんな夏休みを過ごしたことなんてないはずなのに、本当は過ごしたことがあるけど忘れてしまったような、せつない気持ちにさせられます。

特にリリカルでセンチメンタルな演出がされているわけではないのに、何故なんでしょうね。

さて、ここから双子の大冒険が始まるわけですが、記念すべき第1回の不思議はゾンビと見せかけて「ノーム」!

ノーマンは小さな数人のノームが組体操のように重なって、一人の人間のふりをした姿だったのでした。

ノームたちはメイベルを女王として迎え入れようとしますが、メイベルはこれを拒否。

怒ったノームたちはさらに大人数で組み合わさり、巨大ノームとなって襲い掛かりますが、メイベルとディッパーはこれを落ち葉掃除機で撃退するのでした。

ノームたちがしたことはとても褒められたものじゃないけど、メイベルを選んだのはお目が高い。

メイベルほどかわいくて愉快で個性的な娘、なかなかいませんからね!

街の空気に疑心暗鬼になっていたディッパーも、メイベルがいることが本当に救いになったでしょうね。

思慮深くてオタクなディッパーと、独創的で明るいメイベルの仲良し具合は、見ていて楽しいし微笑ましいです。

怪しげなミステリーハウスを営む豪快な詐欺師・スタン大叔父さんも、この時点ではディッパーが警戒する対象の一つでしたが、すぐに優しさも見せてくれてよかったです。

あと思ったのは、やっぱりギャグが秀逸ですね。

独特のセンスが光るシュールな笑いはもちろん、ベタも面白い。

「看板を付けてきてくれ」

「やだ」

「やだ」

「あ、俺もやだ」

「うーん、手が届かない」

「みんなクビにしてやりたいよ」

っていうやりとり(一部略)があるんですけど、文字だけだと大して面白くありませんが、このアニメだと妙に面白い。

なんか条件反射的というか、「息が合いすぎてる感じ」「立場や感情を俯瞰して言ってそうな感じ」が変な笑いを誘う。

これはカートゥーンのテンポじゃないとできないと思うし、このニュアンスを消さずに残すことに成功した日本の翻訳・演出・声優さんたちも本当にすごいと思います。

 

評価:☆☆☆(5点満点)

 

(次回はこちら↓)

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