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『ゴッサム』シーズン1-6話感想|街は狂気を帯びつつある

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シーズン1第6話『ヤギの悪魔』

 

あらすじ

過去にブロックが担当した事件の模倣犯によるものと思われる殺人事件が発生。

しかし、その手口は情報公開していない部分まで似通っていた。

不審に思ったブロックは……。

 

 ※この記事は2017年11月16日に旧ブログに投稿したエントリーの再掲です。

 

感想

ハービー回です!

アバンでは熱意に満ち溢れてた頃のハービーが描かれ、本編でもいつもより積極的に捜査する彼が見られます。

やる気が戻ってきたのは、過去の事件が蘇ったからというのもあるだろうけど、多少、ジムに感化されてきたのかもしれません。

頭がキレる面を出してくれたのも嬉しい。

ただ、オチが催眠術による洗脳ってのはちょっとギリギリな気はします(笑)

まあ推理ドラマじゃないんだけどね。

 

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(ハービーの推理がめずらしく冴えわたる。かっこいい)

©Gotham/Primrose Hill Productions/DC Entertainment/Warner Bros. Television

 

犯人が、またしても街の腐敗と思想的に相対する人間でした。

どうも、マフィア絡みの事件と思想犯による事件が、意識的になるべく平等に差し込まれてる感じです。

そして、バルーンマンといい、前回のバイパーを配ってた男といい、今回の催眠術師といい、思想犯は全員少し狂っており、また、手口がユニーク。

これは、思想(信念)は狂気に繋がり、狂気はユニークな手口に繋がり、ユニークな手口は「スーパーヴィラン」に繋がるという、『バットマン』の土台をかなりていねいに積み重ねてるんだと思います。

盤石に思える「腐敗と汚職の循環構造」も、やがて彼ら「新しいタイプの犯罪者」によって破壊され、ファルコンやマローニでは街を牛耳れなくなるのでしょう。

そのポストに、「組織犯罪」と「スーパーヴィラン」の特徴を両方兼ね備えたペンギンが収まる、ということだと思います。

さて、そんなペンギンは大好きなお母さんと再会。

虐められてたことや、尊敬されたいという欲求など、彼のキャラクターの根幹に関わる部分が、ようやく本編で明言されました。

この母親もなかなか個性的ですね。

当たり前かもしれませんが、オズワルド(ペンギン)の人格形成には、彼女の性格もかなり影響してそうです。

ラストシーンの感想はあえて次回に書こうと思います。

 

評価:☆☆☆(5点満点)

 

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