打ち切り『デアデビル』は復活するのか?予想という名の希望的観測
数ヶ月前、Netflixとマーベル・スタジオがコラボしたオリジナルドラマ群、
『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』『アイアン・フィスト』『パニッシャー』
の打ち切りが続々と発表されました。
たしか最初に知ったのは『アイアン・フィスト』の打ち切りだったと思います。
それについてはまあ、個人的には妥当な判断かなと思いました。
直後、『ルーク・ケイジ』の打ち切りも発表されて、「ん? ああ、なるほど。2つのシリーズを融合してバディものの別シリーズにするのね」なんて勝手に思っていたら、
まさかの『デアデビル』打ち切り。
続いて『パニッシャー』、最後に『ジェシカ・ジョーンズ』の打ち切りも確定し、もともと続編未定だった『ザ・ディフェンダーズ』も含め、Netflixの全マーベル・ドラマがキャンセルとなりました。
この時のショックはなかなかのものだった。
だって、直前に配信開始された『デアデビル』シーズン3、最高傑作だったもの。
続きもがっつり匂わせてたもの。
ていうかついさっきまでシーズン6までやるって言ってたもの。
こんなにか?
こんなに簡単に企画って消えるのか?
という戸惑いと、なんの準備も花道もなく彼らと別れることへの悲しみがこみあげてきました。
ジェームズ・ガン監督の解雇が決まった時と同じレベルの喪失感。
こんなことが立て続けに起こったものだから、軽くディズニーアンチになりかけました。
しかし、ご存知の通りジェームズ・ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3(仮)』の監督に復帰することになりました!
あきらめるにはまだ早い。
『デアデビル』並びにNetflixのマーベル・ドラマ各タイトルの復活についても、なんとか希望を見出してみようと思います。
復活する理由1.ディズニー/マーベルの意思ではない
後の発表によると、今回の打ち切りはディズニーやマーベルではなく、Netflix自身の決定ということです。
なのでこの件でディズニーを恨むのはお門違いでした。
ディズニー/マーベルの意思ではないということは、Netflix以外の会社で製作され、配信(もしかしたら放送、ともすれば上映)される可能性は残されているということであり、マーベルもそれについては明確に肯定しています。
復活する理由2.キャラクターが人気すぎる
©DAREDEVIL BORN AGAIN/Marvel Comics
デアデビルとパニッシャーなんて、マーベルで1、2を争ってもおかしくない超人気キャラですから。
ルーク・ケイジもニコラス・ケイジが自身の芸名に使うほどの有名キャラ。
愛着的にも、経営戦略的にも、彼らが台無しにされたままの状態を放っておくなんてことはまずないでしょう。
どんな判断だって奴ですよ。
復活する理由3.復活のための運動が起こっている
有志により、『デアデビル』の復活を要求する「#SaveDaredevil!」という署名運動が立ち上げられていて、すでに27万人以上の署名が集まっています。
ガン監督の復活も、ファンや共演者たちの熱烈なバックアップがあったからこそ。
想いは届くのです。
署名サイトはこちら↓
https://www.change.org/p/netflix-disney-and-marvel-tv-studios-save-daredevil
Why not sign this folks. if you haven't you should- Petition · Netflix, Disney and Marvel TV Studios: SAVE DAREDEVIL! · https://t.co/9Kz7m7EAw3 https://t.co/3MdO03QTvC
— Vincent D'Onofrio (@vincentdonofrio) 2019年2月2日
あの人も賛同
そもそも打ち切りの理由は?
明言はされていませんが、打ち切りの最大の理由は恐らく、今年11月に開設されるディズニーオリジナルのストリーミングサービス「Disney+」でしょう。
私見ですが、これまで以上に明確な競合相手となったディズニー/マーベルとコラボレーションすることに旨みを感じなくなったのだと思います。
「『アベンジャーズ』が好きだからNetflixで『デアデビル』も見よう」は許せても、「『デアデビル』が面白かったからDisney+で『アベンジャーズ』も見よう」は許せないのだとしたら、ずいぶん器が狭い気もしますが、Netflixは前々からオリジナル作品の枠を減らすというようなことを言っていますから、敵に塩を送るかもしれないシリーズを作り続けるより、来る戦争に備え、自社コンテンツの強化に資金をつぎ込むのは当然という気もします。
残る懸念1.続きじゃなくなるかも
最も不安なことの一つは、各タイトルが復活しても、既存シリーズの続編ではなくリメイク・リブートになる可能性。
契約上、デアデビルたちは今後約2年間、Netflix以外での作品に登場できないとされており、このブランクの影響は無視できません。
スポンサーやスタッフ間での引継ぎがうまくいかなければ、シリーズが仕切り直しになる可能性は大いにあります。
また、近日公開される『アベンジャーズ エンドゲーム』において、前々から触れられているマルチバースの概念が表面化すれば、パラレルワールドという解釈を用いて、MCU内で同じキャラクターをリメイク・リブートできる土壌ができあがることも気になります。
残る懸念2.ダークじゃなくなるかも
各タイトルが Netflix以外の場所で製作されるとしたら、すでにマーベルの新ドラマの配信が続々と決定している「Disney+」が選ばれるのが最も現実的でしょう。
しかし、ディズニーが全年齢向けでないラインナップをそろえることはちょっと考えにくい。
となると、『デアデビル』ら「旧Netflix×マーベル作品」も大幅な方向転換を余儀なくされ、最大の持ち味である大人向けの魅力が奪い去られてしまうかもしれません。
ただ、方向転換せず、もともとディズニーと関係の深いHuluで配信されるという可能性も捨てきれません。
最後に
僕が見たいのはチャーリー・コックスのデアデビルであり、大人向けのデアデビルです。
ほとんどの人が同じ気持ちだと思います。
ディズニーとマーベルがファンの気持ちを汲み取ってくれることを信じて、待ってみようと思います。